使える英語表現集: 使役動詞 (Make/Let/Have/Get) を使った表現

「使役動詞」と聞いて最初に思い浮かべる単語は何ですか?

おそらく

“Make”

ではないでしょうか?

「~させる」

という意味で英語の授業で習いましたね。

実はこの「使役動詞」と呼ばれる動詞には、“Make”以外にも“Let” “Have” “Get”があります。

そしてこの使役動詞を使った文章ですが、

「主語」+「使役動詞」+「目的語(人・物)」+「動詞の原形(Make, Let, Haveの場合)」or 「to不定詞(Getの場合)」

という形になり、

「主語」が「目的語(人・物)」に「動詞の原形」or「to不定詞」「させる・させてもらう・してもらう」

という意味になります。

この「させる・させてもらう・してもらう」の部分が使う単語によって変わってきます。しかし、これらの単語をまとめて「使役動詞」と呼んでいるせいか、使い分けがいまいち良く分からないという方のために本記事では、それぞれの違いについてお話します。

まず、はじめに述べた

“Make”

には

(無理やり)~させる」

という強制的な意味合いが含まれています。

なので、一番おなじみかもしれませんが、実は日常生活ではそこまで頻出しません。誰かに強制的に何かをさせる、あまりいい表現ではありませんよね?

“You always make me do the dishes.”

「いっつも私に皿洗いさせるんだから。」

“My boss made me work late.”

「上司に遅くまで働かされた。」

強制的なニュアンスが伝わってきますね。

 

それに対して日常的に非常によく使われるのが

“Let”“Have”

です。

 

まずは“Let”から見ていきましょう。

“Let”

には

「~させてもらう」「~することを許す」

という許可する意味合いが含まれています。

日常生活の中で非常によく使われます。

Let me introduce myself.”

「自己紹介させてください。」

Let me know when you get home.”

「家に着いたら連絡ちょうだいね。」

“I’ll let you know as soon as possible.”

「できるだけ早くお知らせします。」

Let me help you.”

「お手伝いさせてください。」

といった感じですね。

 

“Have”

には

「~してもらう」「~させる」

という意味があり、当然のことをしてもらう時に使われます。

この「当然のこと」って一体??と思われるかもしれませんが、よく使われるのが以下のような場面です。

“I had the doctor look at my arm.”

「お医者さんに腕を診てもらいました。」

(診察するのはお医者さんの仕事ですから、「当然のこと」ですよね?ここで”Make”を使ってしまうと、お医者さんに無理やり診させたようなニュアンスになってしまいます。”Let”だと診察を許可してやったという感じになってしまいます。)

 

“Please have your boss sign this form.”

「上司にこの書類にサインしてもらってください。」

(上司がサインするのも仕事の一環とすれば「当然のこと」ですよね?強制的でも許可でもない状況下でこの”Have”が使われます。)

 

この”Have”とほぼ同じ意味で使われるのが、

“Get”

「~してもらう」「~させる」

と訳すことができますが、どちらかというとお願いや誰かを説得して何かをしてもらう意味合いが強く含まれてきます。

この“Get”を使った文章を作る際に注意しなければならないのが、

「動詞の原形」の代わりに「to不定詞」を使う

という点です。

“I got Sam to drive me home.”

「サムに家まで送ってもらいました。」

(サムにお願いして送ってもらった感じがします。強制的でも許可を求めてるわけでも当然のことでもありません。)

 

“She got him to repair her car.”

「彼女は彼に車を修理してもらいました。」

(彼にお願いして車を修理してもらった感じがします。)

 

これに対して

“She had him repair her car.”

「彼女は彼に車を修理してもらいました。」

と全く同じ日本語訳になりますが、こちらにはこの「彼」の仕事が車の修理であり、「当然のこと」であるニュアンスが含まれています。上の例の「彼」が友達や家族である可能性が高いのに対し、下の例の「彼」は車の修理屋さんの可能性が高いです。

ちょっとした違いですが、場面に適した単語を選択することは英会話の中で大変重要です。特に相手を不快にさせてしまうような表現を避けるためにも、今回お話した使役動詞が使い分けられるよう例文を作成したり海外ドラマを利用するなどして慣れてしまいましょう!

ちなみに今回は

「主語」+「使役動詞」+「目的語(人・物)」+「動詞の原形(Make, Let, Haveの場合)」or 「to不定詞(Getの場合)」

という形についてお話しましたが、このMake、Have、Getに加えてSeeは、「動詞の原形」or「to不定詞」だけではなく、「現在分詞」や「過去分詞」と一緒に使われることもあります。これらも使役動詞の一種と呼ばれることがありますが、Seeが加わっている点やLetには当てはまらない点から私は別物として捉えるようにしています。

使役動詞と同様、日常生活の中で頻繁に使われます。使える英語表現集:Make/Have/Get/See+目的語+現在分詞/過去分詞で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

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