日本の英語のテストで必ず目にする問題が「次の文章を日本語訳しなさい。」というものです。
私はこの問題形式があまりに定着してしまっているために、英文読解や英会話習得で苦労している方にたくさんお会いしてきました。
が、私も教師なのでどうしてこのような問題を作らないといけないかも十分理解しています。生徒さんが本当に英語の文章を理解していることを確認する方法がこれしかないからです。けれども、少し面白い日本語になっているからという理由で減点するという評価方法には賛成できません。
重要なのは内容を理解していることであって、綺麗な日本語訳をすることではないからです。
なので私は生徒さんが英文を理解しているか確認する際に、綺麗な日本語にしなくていいのでどんなことを言っているのか説明して下さいと質問するように心がけています。
翻訳家になりたい方でない限りは、綺麗な日本語に訳す練習をするよりも文頭から訳して内容を理解できるようになる練習をするほうが後々かなり役に立ちます。
例えば、
I need to study English very hard because I have to make a presentation in English in a couple of weeks.
という文章で考えてみましょう。
まずは、この文章を綺麗な日本語に訳してみましょう。
「私は数週間後に英語でプレゼンテーションをしなければならないので、一生懸命英語を勉強する必要があります。」
次にこの文章を文頭から訳してみましょう。
「私は必要がある、勉強する、英語を、一生懸命、なぜなら、しなければならない、プレゼンテーションを、英語で、数週間後に」
となりますね。前者のように答えれば満点がもらえるはずです!後者ではおそらく満点はもらえないでしょう。前者と同じ内容になってはいますが、日本語の文法が正しく使われていないためです。
ではどちらの方が英文読解や英会話上達につながると思いますか?
もうお分かりですよね、後者です!
それは、文の後ろにいったり前に戻ったりという作業をする手間と時間を省けるため、正確にかつ早く理解することができるためです。
これは英会話上達のためには特に重要です。
相手が話し終わるのを待ってから文の後ろにいったり前に戻ったりして訳そうとするとかなり時間がかかってしまいますよね?長文であったらいくつかの単語を忘れてしまうかもしれません。
反対に、聞こえてくる順に単語を理解していけば、相手が言い終わった時点で内容をすべて理解しているので、すぐに返答できる上に忘れてしまうこともありません。
よく「英語を英語で理解する」という表現を聞くと思いますが、そのための第一歩となるのが、英語を文頭から理解できるようになることです。
これまで英文を綺麗な日本語訳にする練習をしてきた方は、少し立ち止まって、文頭から理解することに挑戦してみてください。慣れてくると、英文を読み理解するのが早くなっていることに気づくはずです!
これが日本語脳の自分にはなかなか難しいんですよね。
英語と日本語は文の構造が違うと分かっていてもつい、、、
ただ聞く時は聞こえた単語からどんどん訳していかないと、相手がいい終わった時に「あれ?!何て言ったっけ?」となり結局会話が途切れてしまう状況に。そして訳してる途中で知らない単語が出てくると、もうそこでパニック!その後の英語は全く耳に入ってこないで終わってしまいます。
でもあれもこれもは急にはできないから、まずは聞く時と読む時に頭から訳す!!これを目標に頑張ってみます。
いつか訳さなくても英語を英語で理解できる日が来るのを夢見て、、、
veggie9さん、英語から日本語に訳すことに慣れてしまうと、ついつい文頭から理解することを忘れてしまうんですよね。慣れるまではなんか変な感じと思うかもしれませんが、一度慣れてしまうとむしろそっちの方が分かりやすくなってくるはずです。短い文章からでいいので前から理解していく練習を繰り返しましょう。絶対に英語を英語で理解できる日はやってきます!「毎日少しずつ」がキーです!