一時期ものすごくはまっていた海外ドラマの中にHow I Met Your Mother(HIMYM)というFriendsの現代版のようなドラマがありました。
Friendsは1994年から2004年まで計10シーズン放映されていたのに対し、このHIMYMは2005年から2014年まで計9シーズン放映されました。
HIMYMの方が独自の表現やアメリカ文化を知らないと理解しにくい表現がたくさん出てくるため難しいかもしれませんが、アメリカとカナダの文化の違いに興味のある方には大変おすすめのドラマです。特にカナダに旅行や留学に行かれる予定のある方や、カナダに住んでいた経験のある方は楽しめると思います。「知ってる、知ってる!」「その通り!」というシーンが数多くあります。
HIMYMのメインキャラクターの一人のRobinはカナダ人という設定ですが、実際にもカナダのバンクーバー出身です。もう一人のBarneyはアメリカ大好きのアメリカ人でRobinに対してカナダを使ったジョークをたくさん言います。
今回は数多くあるカナダを使ったジョークの中から一つをご紹介します。
カナダ人のRobinはアメリカに就労ビザで滞在していましたが、仕事をクビになり就労ビザが切れたらカナダに戻らなければならないという事態に直面します。そんな時、カナダに戻ってほしくないBarneyはこの際アメリカ市民になるための面接を受ければいいじゃん!と二人で面接の練習をするシーンがあります(Season 5 Episode 5)。
Barneyはアメリカ国民になるための面接はカナダ国民になるための面接よりも難しいといい、カナダ国民になるのかがいかに簡単かをジョークにして説明します。
Barney: “But, you know, it’s not going to be easy, this test. It’s not like the Canadian citizenship test.”
「でも、このテストそんな簡単にはいかないよ。カナダ国民になるためのテストとは違うんだから。」
Robin: “How do you know the Canadian test is easy?”
「どうしてカナダ国民になるためのテストが簡単だって分かるわけ?」
Barney: “It’s Canada.”
「だってカナダだよ!?」
Barney: “Question one: Do you want to be Canadian?”
「質問1:カナダ人になりたいですか?」
Barney: “Question two: Really?”
「質問2:本当に?」
Barneyはカナダ国民になるには、なりたいかどうかと、本当になりたいかどうかに答えるだけでなれてしまうとジョークにしています。
この他にもたくさんカナダをネタにしたエピソードがあるのがこのHIMYMです。が、どれも愛嬌のあるジョークが多く、私がカナダにいた時も同僚の中にもこのHIMYMのファンがたくさんいたくらいです。カナダ人は自分達がジョークにされていてもそれを笑い飛ばせるくらい心の広い人が多いです。HIMYMの中ではRobinがアメリカ人をターゲットにしたジョークを言うシーンもたくさんありバランスが取れているのでアメリカ人にとってもカナダ人にとっても人気のあるドラマなのかもしれません。
今後もカナダやアメリカを使ったジョークがたくさん出てくるこのHIMYMのエピソードをどんどん紹介していきますね。ちなみに私のもう一つのお気に入りの海外ドラマBonesもカナダをジョークするエピソードが結構出てきますので併せてご紹介していきます!