これも海外ドラマや映画の中でよく使われる表現ですが、日本で売られている英語のテキストには出てこない表現なので今回ご紹介します。
“In my defense, …”
日常英会話の中で私たちが使う機会はそれほどないかもしれませんが、会話が白熱しやすいアメリカ人やカナダ人が会話をする際にはよく使われます。知っておくと会話の内容を理解するのに役立ちます!
まず、どのような場面で使われるかですが、基本的に自分の行為や言動を他人に批判されることから自分自身を弁護する(=防衛 defense)時に使います。
直訳すると、
私の防御では、
とおかしな意味合いになってしまいますが、もともとは自分を防御するところからきているため何となくニュアンスはつかめるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
意訳すると、
言い訳になるかもしれないけど、
自己弁護のために言わせてもらうけど、
といった意味になります。
私のお気に入りの海外ドラマFriendsの中でも何回か使われているのでいくつかご紹介します。
まずは、Season 7 Episode 4の中でのチャンドラーのセリフです。
“In my defense, it was dark and he was a very pretty guy!”
チャンドラーがロスの秘密をモニカに明かしてしまい、ロスが怒ってチャンドラーの秘密をモニカに明かしてしまいます。なんとチャンドラーは以前に男の人にキスしたことがある、という秘密です。それに対してチャンドラーが言い訳として言ったセリフが上のものです。
「言い訳になるかもしれないけど、暗かったし、すごいかわいい男だったんだよ。」
という感じになります。自分を弁護するために言っていますね。このシーンはかなり面白く、3人が互いの秘密を明かし始めて止まらなくなり、最終的には、モニカの初めてのキスの相手がお兄ちゃんのロスであり、ロスがレイチェルだと思い込んでいたキスの相手が実は自分の妹のモニカであったことが発覚してしまう、何ともEwwwwなシーンでもあります。
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続いてはレイチェルのセリフです。Season 10 Episode 12のフィービーの結婚式の出席者を選ぶというシーンです。
“In my defense, you weren’t supposed to tell each other.”
レイチェルはロスかチャンドラーのどちらかを選ぶという仕事を与えられ、なかなか決められず、結局ロスにはロスを選んだ、チャンドラーにはチャンドラーを選んだ、と言ってしまいます。それに気づいてしまった二人がレイチェルのところにやってきて、どうして両方に出席できるって言ったんだ!?とレイチェルを責めた時に上のセリフを言います。
「言い訳かもしれないけど、あなたたちはお互いに言い合わないはずだったのよ!」
とレイチェルらしい意味をなさない言い訳をしています(笑)。
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つい最近見終えた海外ドラマNew Girlの中でも何回か出てきました。
Season 6のEpisode 15の最初のシーンで怠け者のニックがジョギングに行くというのでみんなが大騒ぎします。ニックに何かあったのか、彼女のレーガンにニックと上手くいっていないのかなど、みんな揃ってかなり大げさなリアクションをします。
それに対して、ニックの新しい彼女のレーガンは、ジョギングに行くの普通でしょ?といいます。
が、ニックのことを知っているみんなは一大事だとパニックに陥ります。ウィンストンは息を切らせて戻ってきて、ニックが自分の意志で走りに行くところを見たと大騒ぎし、窓からニックに大声で大丈夫かどうか話しかけたりします。
それを見たレーガンは自分だけリアクションが普通であったことに対し自己弁護するために、
“In my defense, no one here emotes in a normal way.”
といいます。
「言い訳じゃないけど、あなたたち誰も普通に感情表現する人いないから。」
New Girlは独自の英語表現がたくさん出てくるため、海外ドラマで英会話を勉強したい方にはあまりおすすめできません。聞いたこともない表現がかなりたくさん出てきます。海外ドラマで勉強することに慣れてきたら楽しく観れるかもしれません。
このように、自分を弁護したい時に使える
“In my defense, …”
という表現、海外ドラマや映画で頻出しますので、ぜひどのような場面で使われているか確認し、感覚・ニュアンスで理解できるようにしてしまいましょう!