“get there”と“get to the station (場所)”の違い

今回ご紹介するのは、オンライン講師をしていて頻繁に見受けられる間違いやすい表現の一つです。

「(場所)に行く」「(場所)に到着する」「(場所)に来る」という文章を作る時に、方向性を表す前置詞の“to”が必要になる場合とならない場合があります

まずは、前置詞の“to”ですが、「場所」が名詞の時には必要になりますこれは、名詞には方向性が含まれないためです。

例えば、

“Do you have to go to the office this Saturday?”

「土曜日オフィスに行かない(=仕事しない)といけないの?」

“I’ll text you when I get to the station.”

「駅に着いたらテキストするよ。」

“Thank you for coming to our party last weekend?”

「先週末パーティーに来てくれてありがとう。」

という感じです。

ここでは、“office” “station” “party”という名詞が場所に使われていますね。これらの単語には方向性が含まれないので、前置詞の“to”が必要になります

ほとんどの方がこの使い方には慣れているようですが、前置詞の“to”を必要としない場合で混乱する方が多いようです。

 

「場所」に副詞が使われている場合には、方向性が含まれるため、前置詞の”to”は必要ではありません

例えば、

“I want to go home!”

「家に帰りたいよ!」

“Let me know when you get there.”

「そこに着いたら連絡してね。」

Come here.”

「こっちにおいで。」

という感じです。

ここでは、“home” “there” “here”という副詞が場所に使われていますね。これらの単語には方向性が含まれるので、前置詞の“to”は必要ではありません

上の例文で、

× “I want to go to home!”

× “Let me know when you get to there.”

× ”Come to here.”

と前置詞の“to”を使ってしまう方がいらっしゃいます。

単語が名詞であるのか副詞であるのか見分けられないと、なかなか使い分けるのは難しいかもしれませんので、頻出する場所を表す副詞をご紹介しておきますね。

  • here
  • there
  • home
  • downtown
  • uptown
  • somewhere
  • anywhere
  • everywhere
  • nowhere
  • abroad
  • overseas
  • back
  • forward
  • inside
  • outside
  • indoors
  • outdoors
  • online

 

これらの単語には方向性が含まれますので、前置詞の“to”は必要ではないことを覚えておきましょう。

もう少し例文をご紹介しますね。

“My husband doesn’t like to go downtown.”

「私の夫はダウンタウンに行くのが好きではありません。」

“I want to go abroad.”

「海外に行きたいです。」

“You can go online to search anything.”

「オンラインで何でも検索できるよ。」

いかがでしたか?細かい違いに見えるかもしれませんが、正しい英文法を身に付けることは英会話を学ぶ上で非常に重要です。この際にぜひ場所を表す副詞を使いこなせるように練習してみましょう!

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