ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使える表現です。
この“deserve”は「~をうけるにふさわしい」「~に値する」という他動詞の意味で使われます。知っているようでなかなか知っている人が少ない単語の一つでもあります。英検でいうと2級レベルなので高校卒業までには一応習うはずです。
今回ご紹介する
“You deserve it.”
というフレーズですが、日本語に直訳すると、
「あなたはそれに値する」
となります。
この“it”の内容によってポジティブな意味にもネガティブな意味にもなり得ます。
幅広い場面で使われるため、日本語訳も一つとは限りません。その場に応じて訳が変わるため、基本的には「”it”に値する」「”it”を受けて当然だ」というニュアンスであることを頭に入れておくといいでしょう。
どんな状況で使われるかをご紹介しますので、日本語ではどのように表現できるか考えてみましょう。
まずはポジティブな場面からです。
毎日一生懸命仕事をしている同僚から昇進のニュースを聞きました。
“Oh my god, congratulations! You deserve it!“
※ここでの“it”は昇進のことですね。こんなに頑張って仕事してきたんだから昇進するにふさわしいよ!という意味合いで使われています。
5年間一度も休むことなく働いてきた同僚が2週間の長期休暇に行くことにしました。
“That’s great! You deserve it!“
※ここでの“it”は2週間の長期休暇のことですね。5年間も休暇なしで働いてきたんだから長期休暇を取ってもいい頃でしょ、という意味合いです。
毎日頑張って英語の勉強をしている友達が外資系での仕事をゲットしました。
“You’ve been studying English so hard! You deserve it.”
※ここでの“it”は外資系での仕事をゲットしたことですね。すっごく頑張って勉強してきたから外資系の仕事が取れたんだよ!というニュアンスです。
主語が“You”以外になることも“it”が他の目的語になることも“deserve”が否定形になることもあります。
例えば
友達からいつも色々してくれてありがとうと突然プレゼントをもらったとします。
“Wow, you shouldn’t have. I don’t deserve this.”
※ここでの“it”は予想もしていなかったプレゼントのことですね。こんなことしてくれなくてよかったのに!こんな素敵なプレゼントを貰えるほどのことしてないよ!といったニュアンスで使われています。
続いてはネガティヴに使われる場面を見てみましょう。
友達が浮気していたとします。そのことが付き合っていた彼女にバレてしまい、フラれてしまったとあなたに言ってきました。
“Oh I’m sorry to hear that, but you deserve it.”
※ここでの“it”は彼女にフラれたことを指しています。浮気していたんだからフラれて当然だよという意味で使われています。
お姉ちゃんが妹に意地悪をして一緒に遊んであげませんでした。それを見たお母さんはおやつの時間にお姉ちゃんには何もあげませんでした。
“You were very mean to your sister. You deserve it.”
※この“it”はおやつがもらえないことを指しています。意地悪したんだからもらえなくて当然よという意味で使われています。
これもまた主語、動詞の形、目的語を変えても大丈夫です。
彼氏に酷い扱いをされた彼女が彼氏に向かって言います。
“I don’t deserve to be treated like this.”
※こんな風に扱われる筋合いはないわ!という意味です。
※ちなみにこの表現は海外ドラマや映画(特に恋愛系)でも頻出します。
いかがでしたか?
今回は日本語訳を一つだけ覚えていたのではなかなか使うのが難しい英語表現をご紹介しました。こういった英語独特の表現は使える場面を知り、どんどん使っていくのが一番です。
頑張って何かをしてきた結果、何か良いことが起こった時やずる賢いことや、やってはいけないことをしてしまった結果、何か悪いことが起こった時に使えます。日記を書いている方は、自分に対して使うところから始めてみましょう(英語で日記をつけてみようもあわせてご覧ください。)