英語には他人を褒める表現がたくさんありますが、中には使う場面によってネガティブな意味合いに取られてしまう表現もあります。脅すわけではありませんが、多くの英語の記事の中で使わない方がよい褒め言葉が紹介されているくらいです。
というわけで本日は相手に嫌な想いや勘違いされることのない純粋な褒め言葉をご紹介します。
“I’m so happy for you!“
直訳すると「私はあなたのためにとても幸せです」とヘンテコな文章になってしまいますが、本来は「私もとても嬉しいです」という意味で使われます。相手の功績や成功を心から喜んでいますというニュアンスがあり、評価したり見下したりする意味合いが一切含まれないのでどんな場面でも使うことができます。
例えば、
Sara (co-worker): “I got a promotion!”
「昇進したの!」
Mike (co-worker): “I’m so happy for you!“
「俺もそれを聞いてすごく嬉しいよ!」
Kate (customer): “I’m going to get married.”
「結婚するんです。」
Mary (store staff): “That’s wonderful news! I’m so happy for you!“
「それは素晴らしいニュースですね。私もとても嬉しいです!」
Tom (English teacher): “I’m going back to the states to start a business.”
「起業するのでアメリカに帰ることにしました。」
Miki (student): “That’s great! I’m so happy for you!“
「それはよかったですね。私も嬉しいです。」
この表現と逆で注意が必要なのが、
“I’m so proud of you!“
です。これもよく使われる褒め言葉で「すごいじゃん!」とか「さすが!」といった意味で使われます。家族や恋人同士、親しい友達同士では問題なく使える褒め言葉ですが、相手のことを評価しているニュアンスが入っているので上から目線でものを言っているように聞こえることがあります。そのため目上の人には使われません。上司や教師に向かって「よくやったね」とは言いませんよね。また、中には「あなたに評価されたくないわ」と気を悪くする友達もいるかもしれません。
例えば、
Emily (girlfriend): “I passed the exam!”
「試験に合格したよ!」
John (boyfriend): “I’m so proud of you!“
「すごいじゃん!よくやったね。」
Danny (son): “I ate a carrot!”
「ニンジンたべたよ!」
Jim (father): “I’m so proud of you, son.”
「すごいね、お父さん嬉しいよ」
Ken (student): “I studied for 3 hours yesterday!”
「昨日3時間勉強しました。」
Ms. Smith (Teacher): “Wow! I’m so proud of you!“
「すごいじゃない、先生嬉しいです。」
といった感じで使えば全く悪い意味では取られないでしょう。些細な事でも使えるとても便利な表現ですが、前述したように使う相手によっては注意が必要な表現です。ちなみに私の夫もよく使う表現ですが、夫が心から褒めてくれていることを理解しているので私はこの表現をネガティブに受け取ったことは一度もありません。
あまり構える必要はありませんが、相手がどう感じるか曖昧な場合やどちらが適切か判断が難しい場合には、本日ご紹介した
“I’m so happy for you!“
を使いましょう。