Claimという単語は私も日本にいる時は普通に「苦情」という意味で使っていました。特に私がいた会社で顧客からの苦情を「クレーム報告」と呼んでいたので、自然と
Claim = 苦情
で覚えていました。
辞書で調べると確かにこのClaimには「苦情」という意味がありますが、私たちが日常的によく使う「クレームをつける」「苦情を言う」「文句を言う」「愚痴を言う」といった意味ではComplainが使われます。
ただし、Claimが全く使えないというわけではありません。苦情に加えて賠償金や手当を要求する際にはClaimが使われます。
例えば、
He claimed his money back for a broken toaster.
彼は壊れたトースターに対して返金を要求しました。
これも苦情の一例ですが、返金まで要求していることから、普段ちょっとしたことに対して「文句を言う」とか「愚痴を言う」のとは違った意味で使われていることがお分かりかと思います。お金が絡んでくることもありClaimにはComplainよりも深刻な意味合いが含まれているんです。
本日ご紹介するComplainは状況に不満がある時に使う単語で例えば以下のように使われます。
Sam (co-worker): “Emily said she always had to do extra work for her co-workers.”
「エミリーがいつも同僚のために余計な仕事をしないといけないって言ってたよ。」
Alice (co-worker): “Oh, don’t worry. She complains about everything.”
「心配しないで。彼女は何につけても文句を言うのよ。」
Tina (daughter): “Why do I have to do the dishes!?”
「何で私がお皿洗わないといけないわけ!?」
Ben (father): ” Stop complaining and help your mother.”
「文句言うのやめてお母さんのこと手伝ってあげなさい。」
Nick (husband): “My brother wants to join us for the New York trip.”
「俺の弟もニューヨーク旅行一緒に行きたいって。」
Mary (wife): “Not that I’m complaining, but he could’ve told us earlier.”
「文句言うわけじゃないけど、もうちょっと早く言ってほしかったわ。」
最後の表現は特に日常会話でよく使われます。
“(It’s) Not that I’m complaining, but…”
「別に文句言うわけじゃないんだけどさぁ、…。」
というフレーズですね。結構使うことありませんか?英語独学法:学んだ英語を忘れない方法でご紹介したやり方で練習してみましょう。
いかがでしたか?文句を言うことにあまりいい印象を受ける人はいませんが、日常生活の中では避けるわけにはいかない表現の一つでもあります。知っておくと大変便利です。
最後にもう一度
Claim = クレームをつける、苦情を言う、文句を言う、愚痴を言う
Complain = クレームをつける、苦情を言う、文句を言う、愚痴を言う
「claim」という単語の意味、私も勘違いしていました。今なら笑い話ですが、飛行機を降りた後、荷物をピックアップする為に看板を探していると「bagagge claim」と書かれた看板を見つけ、別に荷物を無くして文句を言いたいわけではないしなぁと思い、どこでスーツケースを受け取れば良いのか本当にわからなかったことがありました笑 Warranty Claimもそうですが、claimは「主張する、要求する」という意味なのですね。
私も日本では品質保証部に所属していた頃、「クレーム報告」という言葉があまりに根付いていてクレーム=苦情だと思い込んでいました。Toshiさんのように色々なところで単語を見て変だなぁと思う姿勢が大切です!そういった単語を書き留めたり覚えておいて後で英英辞典で調べてみると本来の意味や使い方を早く身に付けることができますよ。