今回は「マンション」と「アパート」についてご紹介します。
まずは「マンション」から見ていきましょう!
「マンション」は和製英語ではないので、“mansion”で通じますが、日本語と英語で意味が異なるので注意が必要です。
日本語では「マンション」といえば鉄筋コンクリートでできた高層の集合住宅といったイメージがありますよね?
それでは英語ではどうでしょう。
実は英語で“mansion”というと日本語でいうところの「マンション」の意味合いは全くなく「大豪邸」という意味になります。
なので、
“I live in a mansion.”
「大豪邸に住んでいます。」
なんて言ってしまったものなら、
“What!? Are you a millionaire!?”
「えっ!?百万長者なの!?」
といったリアクションが戻ってくること間違いありません(笑)。
日本語でいう「マンション」は英語では“apartment”と呼ばれます。
それでは日本語でいう「アパート」は英語でも“apart”で同じ意味として使えるのでしょうか?実は「アパート」は和製英語です!これは先ほどご紹介した“apartment”の省略形なので通じそうですが、英語ではちゃんと“apartment”と言わないと通じません。“Apart”は副詞の「離れて、ばらばらに」という意味でしか存在しません。
こうしてみると、英語では日本語でいう「マンション」も「アパート」も“apartment”と呼ぶということが分かりますね。
日本では高層の鉄筋コンクリートでできた集合住宅がマンションで、低層の木造でできた集合住宅がアパートという感覚がありますが、明確な定義は日本語でもないそうです。なので、少しおかしく感じるかもしれませんが、高層/低層、鉄筋/木造にかかわらず集合住宅に住んでいる方は、
“I live in an apartment.”
「マンション/アパートに住んでいます。」
が正しい言い方になることを覚えておきましょう。
最近よく耳にする「コンドミニアム」という集合住宅ですが、こちらは英語なので“condominium”で通じます!また英語では省略形も“condo”としてよく使われます。ちなみにこの「コンドミニアム」は日本語にすると「分譲マンション」に相当するそうです。普通の「マンション」や「アパート」より高額で豪華な感じがするかもしれませんが、北米でも同じイメージがあります。
そもそも“apartment”のオーナーは1つの会社であるのに対して、“condominium”のオーナーは個人だそうです。会社が所有するよりも個人が所有している場合の方がメインテナンスや家電や家具のアップグレードが行き届くため通常、“apartment”より綺麗で豪華なところが多くなるそうです。
私は、昔 “apartment”と“condominium”の違いはセキュリティのレベルだと思っていましたが、それは全く関係ないようです(笑)。
カナダにいた時には、高層で鉄筋コンクリートで建物に入るのにアクセスキーが必要な“apartment”に住んでいましたが、アメリカに移住してから、低層で木造建築で誰でも自由に建物に入れてしまう“apartment”に住んでいます。
いかがでしたか?
日本語と英語で意味合いが異なるため、注意が必要な単語をいくつかご紹介しました。最後に簡単にまとめておきますね。
「マンション」「アパート」=“apartment”
「コンドミニアム」「分譲マンション」=“condominium” or “condo”
「大豪邸」=“mansion”