“early”と”fast”の違い

この2つも似ているようで全く違った意味になるので注意が必要な単語です。

early” = (時間が)早い、ある基準より時期が前である、簡単である/てっとり早い

fast” = (動作が)速い、物事の進む度合いが大きい

日本語でも同じ発音ですが、意味も漢字も違いますね。

いくつか例をみていきましょう。

“I woke up early this morning.”

「今朝早く起きました。」

“She is going to come into the office early this afternoon.

「彼女は午後の早い時間(=昼過ぎ)に出社する予定です。」

“I think he’s in his early 30’s.”

「彼は30代前半だと思います。」

最初の2つは分かりやすいですね。1つ目は早い時間に起きたという意味ですね。2つ目は何時間もある午後という時間帯の中で早い時間に来るという意味ですね。最後は少しだけ分かりづらいかもしれませんが、30歳から39歳までの中で、時間的に早い年齢、つまり前半という意味です。同じように、年代や日にちを早めるという意味で使われるのもこの“early”です。

“Can I change my appointment earlier?”

「予約を早めていただけますか?」

予約の時間や日にちを早めたい時に使えますが、“earlier”の代わりに“sooner”もよく使われます。

 

今度は“fast”を使った例文です。

“Stop running so fast!”

「そんなに速く走らないで!」

“My watch is fast.”

「私の時計進んでます。」

※時計なので時間に関することのように思いますが、ここでは、時計の針がいるべきところよりも先にいっている、つまりスピードが速いという意味で使われているので“fast”を使います。

“Many people love fast food restaurants.”

「多くの人がファストフード店が大好きです。」

※ファーストフードと呼ばれることもあるため、この“fast food”“first food”だと思っている方もいるようですが、ファストフードは素早く(素速く)簡単に準備ができる、というところから生まれた言葉なので“fast”である点に注意しましょう!

一つ面白い例があります。

“I’m a fast learner.”

「私は物覚えが早いです。」

これは、学ぶスピードが速いという意味で、学ぶ時間が早いという意味ではありませんね?日本語の「早い」は基準よりも時期が前である時にも使われるためです。ここでは絶対に

× “I’m an early learner.”

とは言わないので注意しましょう。

いかがでしたか?

日本語の漢字だけで判断してしまうと混乱しやすい単語ですが、基本的な意味を理解すれば違和感なく使えるようになるはずです。

どちらもよく使う単語なので例文を作って練習してみましょう。

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