「英文法の勉強をしましょう!」と言われてワクワクする方いらっしゃいますか?正直なところ英文法の勉強は眠くなるし全然楽しくないと思われる方の方が多いかと思います。
それでもやっぱり重要なんです、この英文法。
英文法が分からないと英語が絶対にできるようにはならないとは言いませんが、いずれ苦労します。
私はルールを覚えるのが好きなので、英文法は嫌いな分野には入りませんが、文法書を開くと眠くなることは確かです(笑)。
これまで多くのカナダ人、アメリカ人に会ってきましたが、どの方も決まって、「文法ができないと教養がない人だと思われる」と言います。例えば、ものすごく固い文章でクレームや悲しいお知らせをするレターを書いたとします。その中の文法がぐちゃぐちゃだったらどう思われますか?きっと受取人は「この人ふざけてるのかな?」「バカにしてるのかな?」と思うことでしょう。文法のせいで逆効果を与えてしまうことがあるのです。
私のように医療業界にいると文法の重要さはなおさらです。患者様向けのレターにスペル間違いや文法間違いがあると、患者様に失礼なだけでなく、誤解を生む可能性があり、かなり深刻な問題になることもあります…とちょっとかなり大げさな例えになってしまいましたが、文法の間違いのせいで、色々な問題が引き起こされることは確かです。
冠詞や定冠詞、3人称単数のsを忘れるくらいの間違いであれば、会話では全く問題なく通じますが、書き言葉になるとそうもいきません。
ちなみに、文法は話す時にも書く時にももちろん重要ですが、書く時の方がより注意が必要です。なんせ、記録として残ってしまうので、間違いだらけの文章では恥ずかしい想いをしてしまいますから。
それでは「英文法を勉強してください」と言われたらどんな方法を思い浮かばれますか?
文法書を最初から読んでいく?
中学文法がまとめられたテキストを買って読んでいく?
どちらも試した身から申し上げますが、両方とも、ある程度文法を知っている方には役に立つ勉強方法だと思いますが、全く文法が分からない方にはあまり役に立たない可能性が高いです。
こんな経験をしたことがありませんか?
携帯やインターネットサービスの規約ありますよね。
新規で契約を結び、契約書を全て読んでください、と言われたとします。
その際に一度読んで全て頭に入ってきますか?
それでは今度は自分が契約の変更をしたり、解約をしたりしたいとします。
その際に、また規約を読むことになると思いますが、どのように読みますか?
契約変更や解約の詳細が書かれた部分を集中して読んで、自分が何をすればいいかを見つけ出しませんか?
英文法の勉強にも全く同じことが当てはまります。
最初から読んでいってもなかなか身に付きません。
けれども、どこかで遭遇した文章が一体どんな文法に当てはまるんだろうと思って、文法書で該当する箇所を探し出すという方法に変えるとその部分を集中して読む上に、どうしてそういう文章の構造になるか理由を見つけようと思って読むことになるので、その後の理解度が全然変わってきます。
ちなみに、これは全ての勉強に当てはまる究極の方法です!
私事になりますが、Medical Codingというアメリカの国家試験の勉強をしている時、ものすごい分厚いテキストをまずは全部読んでから練習問題をやってみるというステップを踏んでいました。
結果は…惨敗。
ちゃんと読んだのにぃー!と間違った問題を確認するためにテキストに戻ってみるとなんと自分でちゃんと蛍光ペンでマークまでしたにも関わらず間違ってしまった上に、マークしたことすら覚えてない!
それではいつその内容を本当に理解したかというと、もちろん、間違った後にテキストを読み返した時です。つまり、最初に読んだ時間はほぼ無駄になってしまったというわけです。
ただし、ものすごく記憶力のいい方で一度読んでスラスラ入ってくるという天才肌の方には私のおすすめする方法は向かないので無視してください。
1. 英文法を身に付けるためには、まずは自分が読んでみたい文章や、理解してみたい文章を見つけるところから始めてみましょう。もちろんニュースでも小説でも雑誌でもなんでも構いません。自分が理解したいことであれば、集中力はなおさら高まります!
文法書の中で使われている例文を覚えても理解しても、実際に使えるかといったらほぼ使えないと思ってもいいでしょう。
自分の読みたい文章が見つかったらがどんな構造になってるか文を分解してみるといいと思います。ここで重要になってくるのが、懐かしの5文型です。こればっかりはどんなに文法が嫌いな方でも避けては通れません。5文型は英文法の中では基本中の基本ですが、5文型が分かれば簡単な英会話はできるようになると言っても過言ではないくらい重要です。なので、もし文章が5文型に分けられないようであれば、5文型の部分だけでいいので文法書に戻って確認してみてください。
接続詞や関係代名詞のような複雑な文法が含まれている文章であれば、キーワードをもとに裏引きして文法書で確認できるようになるとかなり深く文法を理解できるようになっていくはずです。
2. 重要なのは、文法書を丸暗記することではなく、今後難しい構文や文型に直面した際に、それが文法書のどこにあるか確認できるようになることです。そうすると、いずれ文法書を調べなくても意味が分かるようになり、英文法を完全に理解したといえるレベルに達します。
そして3. 一度開いたページには自分なりの記号を付けておくことをおすすめします。次回また同じページを開いた時に、前にも一度勉強したことが分かる上に、前回よりも頭に残りやすくなるためです。
1~3を繰り返し行うことによって、英文法力がどんどん身に付いていきます!しかも「暗記する」必要がないので、今までのように英文法の勉強はつまらない、眠くなるといった苦手意識も少しずつ薄くなり、パズルのような感覚で英文法を学ぶことができるようになるでしょう。
ちなみに一番おすすめの文法書はいいずな書店の『総合英語 Evergreen』です!
これは王道の『総合英語 Forest』と全く同じ内容、同じ例文が収録されている文法書です。日本に帰国した際に『総合英語 Forest』を購入しようと思い、大手書店に行きましたが、販売終了とのことで、この『総合英語 Evergreen』しかなく、購入してみましたが、後日内容が全く同じであることが判明したので、『総合英語 Forest』と同じように使うことができます。
単行本(実用) ≪語学≫ 総合英語 Forest 第7版 / 石黒昭博
上級者の方は別ですが、これから英語を本格的に勉強したい!という方はまずは日本語で文法を理解することをおすすめします。
こちらのGrammar in useもとってもいい文法書ですが、英語を読むのに時間がかかってしまうという方にはあまりおすすめできません。ただし、比較しながら勉強してみたいという方は両方持ってると日本語での説明と英語での説明両方で理解していけるので時間はかかってしまうかもしれませんが、着実にいきたい方にはおすすめです。
English Grammar in Use 4th Edition: Book with Answers (イングリッシュ・グラマー・イン・ユース イギリス英語中級 第4版)解答付き
ちなみに私はForestでほぼすべての文法を理解してからGrammar in useを購入し、英語では一体どうやって説明されているんだろう程度の確認をしていました。
ちなみに今回おすすめした文法書は英語を書く場合にも話す場合にも使えますが、どちらかというと書く時に活躍する本です。