前回海外留学を成功させるための事前準備の中で、「文法」の重要性についてお話しましたが、今回はその第2弾です。
「リスニング」も「文法」と同様に海外留学の前にできる限り勉強しておくべきです。
ただしリスニング力の向上は自覚するのも客観的に判断するのも文法よりも圧倒的に難しいです!
私はカナダに留学する前、リスニングは英会話スクールとTOEICの勉強くらいしかやっていませんでした。そのおかげで留学してからかなり苦労しました。正直に言うと今でも一番苦手なのはリスニングです。
リスニングはただ単に英語を聞いてればいい、というわけではないので注意が必要です。聞いていればいつか英語が理解できるようになることは赤ちゃんでない限りほぼあり得ません。
私の経験を少しお話しましょう。頻出でも重要単語でもありませんが、何気に見ていたHawaii Five-0という海外ドラマの中でキャラクターのうちの1人が「ユーリーカー!」というシーンがありました。今までに聞いたことがなかった表現だったので、もちろん意味も単語も分かりませんでした。そこでGoogleに聞こえた通りに単語を打ち込んで検索した結果、
“Eureka”
という単語を発見しました。説明を読んでみると、ギリシャ語が語源で、
“I found it!”
という意味で何かを発見したことによる歓喜の表現として使われるようですが、現在ではあまり使われる表現ではないために、Hawaii Five-0の中でもこの表現を聞いたキャラクターは「この人今Eureka!って言った!?」と言います。
これを調べた後に、これまでに何度も観ているBonesをまた最初から観ていた際に、なんとこの
“Eureka”
が使われているEpisodeがいくつかあり驚いたのを覚えています。
今までは完全に流していた単語が一度学んだことではっきりと聞こえるようになった瞬間です。
これがリスニング力を向上させるコツです!
英語に慣れてくると、聞き取れない単語も聞こえた通りに打ち込むことでGoogle検索などで簡単に実際に言っている単語や表現を確認することができるようになってきます。
が、慣れるまでは聞いても表現どころか単語も聞き取れない!という期間が続くと思います。心配しないでください。絶対に聞こえるようになりますから。まずは短い文章や会話が収録された教材を使って音が聞き取れるようになる練習をしましょう。
そしてカタカナでもいいので書き出してみましょう。それをGoogleや辞書を使って聞こえた通りに検索してみます。Googleは日本語版ではなくて英語版を使いましょう。そうすると英英辞書を使うのと同じ作業をすることになるので英語を英語で理解する癖がついていくはずです。
それでも探せない場合には、スクリプトがついている教材を探していくといいでしょう。聞こえなかったところは何度も聞き直し、慣れてしまいましょう。
一度時間をかけて発音や聞こえ方の確認をした単語や表現は次に聞いた時にこれまでよりも一段とクリアに聞こえるようになります!
リスニング力の向上については今後も細かくご紹介していくつもりですが、海外留学をお考えの皆さん、リスニング力は海外に行けば自然と伸びるでしょ、とは考えず今から少しずつ伸ばしていきましょう!