お仕事をされている方に多い傾向ですが、ものすごく難しい用語をたくさん使ってお話される生徒さんがいらっしゃいます。
そういう方に「こういう風に言いたいんですが、英語で何と言ったらいいですか?」とよく聞かれます。その際私が必ずすることが「もう少し簡単な日本語で言い直してもらえますか?」と聞き返すことです。すると、ほぼ100%の方が簡単な日本語で私に説明し直してくれます。で、それを英語にできますか?というと100%とまではいきませんが、多くの生徒さんが自力で文章を作ることができます。
私も昔はすごく難しい日本語の表現をどうやって英語にすればいいんだろうと難しい単語をたくさん学んだ時期がありました。
その難しい単語を使って直訳した英文を海外の製造元に送ったりもしていました。かわいそうな製造元の担当者。かなり混乱した様子で何度も返信してきたのを今でも覚えています。その頃から日英辞書で調べた単語を並べても通じないということに気づき始めましたが、どうしたら通じる英文を作れるようになるのかは分かりませんでした。
それに気づいたのは、カナダに留学している時でした。ビジネスクラスの先生が難しいビジネス用語をたくさん使った表現と実際のビジネスの世界で使われている表現を比べて説明してくれました。その先生はビジネス用語や難しい英単語を知っていることも重要ですが、コミュニケーションを取るのにもっと重要なのが、誰もが知っている単語や表現を使えることだと教えてくれました。
日本語で言いたいことを英語にするときにも同じことが言えると気づいた瞬間でした。
それ以降は難しい単語を覚えるよりも、言いたいことを簡単な文章に直してそれを英語で言えるようにする練習をしました。そのおかげで表現力だけではなく説明力も身に付きました。
慣れるまでは日本語で言いたいことを考えて英語にするという作業が必要になるかと思います。最初はその流れで大丈夫です!
(慣れてくるとこの作業が必要なくなるのでご心配なさらないでください。)
が、その際にまずは、日本語で考えた内容を小学校1年生の子どもに説明するような文章に直してみてください。それからその文章を英語にする練習を積み重ねてみましょう。語彙力以上に説明力がつき、難しい単語を覚えたり使ったりする必要がないので今までよりも自然でスムーズな会話ができるようになるでしょう!
表現力を増やす方法につきましては、英語独学法:単語力・語彙力を伸ばす≠表現力が増えるをご覧ください。
※ちなみに専門用語や業界用語に関しては知らないとどうにもならないことも多々あるので、それは今回お話した難しい日本語とは別であることご理解いただければと思います。
日本語での日常会話にだってそんなに難しい表現を使っているわけではないんですよね。
なのにいざ英語で話そう!書いてみよう!とするとまず、頭の中できちんとした日本語を作ってそれをそのまま英訳しようとするからなんだかとても難しくなって作れない。そしてその文章のままネットの翻訳機能で検索→もっと分からない、、、ってなっちゃうんです。
簡単な文章に直したり、説明したりして自分の言いたいことを伝えればいいんですね。
語学はコミュケーションのツールですよね!「誰もが知っている単語や表現を使えること」。なるほどなぁと思いました。もっとシンプルに考えてみます。
veggie9さん、その通りです!まずは全てシンプルに考えることが大切です。構造も文化も違うので日本語と全く同じニュアンスのまま英語にしようと思っても難しいところがあります。難しい言い回しはなおさらです。まずは日本語で言いたいことをいかにシンプルにできるかがカギです!それができればそれを英語にするのは中学レベルの英文法が分かればそれほど難しくなくなります。もちろん慣れるまでは時間がかかっていまうかもしれませんが、難しい日本語をそのまま英語にしようとする練習をするよりもはるかに早く自然な英語を作れるようになります!