私のお気に入りの海外ドラマFriends Season 6 Episode 12の中で出てくる表現、というか単語です。大変面白いエピソードなので、観たことのない方や見逃してしまった方はぜひもう一度観てみてください。
レイチェル、モニカ、フィービーがおしゃべりしている時に、モニカが何気なく、「もし私たち3人の中で付き合う相手を選ぶとしたら誰を選ぶ?」という質問を投げかけます。それに対して、レイチェルは選べないと言いますが、フィービーは「レイチェル!」と思わず答えてしまいます。もちろんその答えを面白く思わないモニカはフィービーに何でレイチェルを選んだのか質問攻めにします。
それに対してフィービーは、レイチェルはモニカよりも
“Flexible”
だといいます。性格が「柔軟である」ということですね。
それに対してモニカは
“High Maintenance”
だといいます。これには「世話が焼ける」「わがままな」「自己主張の強い」という意味があります。
もちろん自分が“High Maintenance”であることを認めたくないモニカは、どういうところが“High Maintenance”なのかリストを作って、一緒に一点一点確認するわよ!と言います。そこでズバリ、“High Maintenance”な性格が出ています。あまりにモニカが興奮しているので、フィービーは、分かった分かったという感じで、モニカに対して
“Easy-Going”
という単語を使います。これはご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが、「気楽な」「おおらかな」といったポジティブな意味を持つ単語で、“Flexible”とは同義語、“High Maintenance”とは反対語になります。
それでも引かないモニカに対してフィービーがレイチェルの性格を次のように説明します。
“Rachel will do whatever you want. You can just walk all over her.”
これがまさに
“Pushover”
の説明になります。つまり、「言えば何でもやってくれちゃうコントロールしやすい人」という意味です。レイチェルは「いいなりになってしまう人」だと言っています。
もちろんその言葉を面白く思わないレイチェルは、本当は3人でランチに行く予定だったけれどももうフィービーは誘わないと言ってモニカだけを連れて部屋を出ていきます。自分が“Pushover”ではないことを証明するためです。モニカとどこに食べに行くかを決めている時、レイチェルが日本食レストランはどう?と提案しますが、モニカは日本食には飽き飽きと答えると、だったらあなたの行きたいところどこでもいいわよ、とあっさり“Pushover”な性格に戻ってしまいます。
ランチから戻ってきたモニカとレイチェルはまだフィービーに対してイライラしており、今度はフィービーの性格について指摘し始めます。
フィービーのことを、
“Flaky”
だと言います。あまり聞きなれない単語かもしれませんが、これには「すごく変わった」とか「当てにならない」といった意味合いがあります。
それに対してフィービーは、モニカやレイチェルとは全く違い、「そうね私は “Flaky”ね」とあっさりと認めてしまいます。その反応に対して、モニカは、「じゃぁ私は “High Maintenance”でもいいわ」と言い、レイチェルは「私も “Pushover”でもいいわ」と強がって自らの性格を認めます。
フィービーがみんながみんな自分の性格を認めてよかったことを口にすると、やはり面白くないモニカとレイチェルは自分たちは “High Maintenance”でも “Pushover”でもない!と主張し始めます。
それに対して、フィービーは「誰がそんなこと言ったの!?」ととぼけて二人に聞き返します。もちろんモニカとレイチェルは「あなたよ!」と口をそろえて言いますが、フィービーは「私は “Flaky”だからなんでも適当なこと言うのよ」とうまくモニカとレイチェルが定義づけた自分の性格を利用して対応します。
いかがでしたか?性格を表す単語がいくつか出てきましたが、知っておくと便利です。日常生活の中でも意外と使えます。友達の友達の話をしている時などに、「その人どんな人?」といった質問が出てきた時に性格を表す単語を知っているとなかなかうまく説明できるようになりますよ。
また、これからFriendsを観る予定の方や今現在観ている方は、
モニカ = “High Maintenance”
レイチェル = “Pushover”
フィービー = “Flaky”
であることを知った上でご覧になると、内容を理解しやすくなり、よりドラマを楽しめるようになるでしょう!