今回ご紹介するシーンはアメリカの文化が分からないと少し理解するのが難しいかもしれませんが、Season 9 Episode 2のJoeyのセリフというか動きです。
英文を読んでいる時に括弧(“ ”)でくくられている表現に遭遇したことはありますか?
その括弧(“ ”)を会話の中で表現したい時に使うのがAir Quotesと呼ばれるジェスチャーで両手でピースサインをして指先を2回ウサギの耳のように動かす動作のことです。
ここで面白いのはアメリカ人なら誰もが知っているこのAir Quotesの使い方をJoeyが知らないということです。
まずはRossのセリフから
Let’s put aside the fact that you “accidentally” picked up my grandmother’s ring and you “accidentally” proposed to Rachel.
「『偶然』僕のおばあちゃんの指輪を拾って『偶然』レイチェルにプロポーズしたっていう事実はひとまず横に置いておこう。」
Rossがaccidentallyという度にAir Quotesを使います。
それを見たJoeyは
Can I just stop you there for a second?
「ちょっとそこで止めてもらっていい?」
When people do this “ ” I don’t really know what that means.
「人がこうする(Air Quotesのジェスチャーをしながら)時、一体どういう意味なのかよく分かんないんだよね。」
JoeyはAir Quotesの意味がよく分からないと言っています。
その後も会話は続き、RossがRachelにプロポーズしたことを何で言ってくれなかったの!?とJoeyに向かってきつく言うとJoeyが
I know. I should’ve.
「そうだよね。言うべきだったよ。」
と言った次の瞬間、
“I’m sorry.”
といいながらAir Quotesをします。
この「ごめんね」にAir Quotesをつける必要が全くないのでRossは
Not using it right, Joe.
「正しく使ってないよ、ジョーイ」
と突っ込みます。
それに対して、Joeyがとった行動は
“I’m sorry.”
とAir Quotesをつける手の位置を変えます。
Joeyは使う場面を間違っていると言われたのに、使う位置を間違っていると思ってしまったのです。
Friendsに限らずAir Quotesが使われる場面はたくさんありますので、どんなタイミングで使われているかチェックしてみましょう。いつか会話の中で自然に使える日がくるはずです。