日常生活の中で「こんなこと(あんなこと)するつもりじゃなかったんだけど…」といった状況に置かれることは多々ありますよね。今回はそんな時に使える便利な表現をご紹介します。それは
“I didn’t mean to.”
です。
この“mean”は「~するつもりである」という意図を表す動詞の意味で使われています。これまでにもこの単語を使った表現をご紹介したことがありますが(使える英語表現集:“I mean,”参照)、この“mean”は色々な意味があり(ちなみに「意味する」という意味もありますね!)頻繁に出てくる単語の一つですので、出てくるたびにどの意味で使われているか確認するようにしましょう。
ちなみにこの“to”の後には動詞の原形がきますが、言わなくても分かる時には何も置かないまま使われます。
もちろん動詞の原形をつけて実際に何をするつもりはなかったか言いたい時に使われることもよくあります。
例えば、この他に海外ドラマでよく使われる表現として、
“I didn’t mean to hurt you.”
がよくあります。
これは
「あなたのことを傷つけるつもりはなかったの。」
という意味の表現です。
する意図があってしたわけじゃないんだよ、といいたい時に使える非常に便利な表現です。
他にもいくつか例をみてみましょう。
“I didn’t mean to disturb you.”
「邪魔するつもりはなかったんです。」
これは話しかけた相手が何かをしている最中でそれを止めさせて自分に注目させてしまった時などに使います。
ちなみにこれは過去形の代わりに現在形でもよく使われます。
“I don’t mean to disturb you.”
「邪魔するつもりじゃないんだけど。」
こちらは邪魔することが分かっていて使う表現になります。申し訳ないんだけどちょっと私に注目してくれる?という前提で使うことになります。
“I didn’t mean to call you this late.”
「こんな遅くに電話するつもりじゃなかったんだけど。」
既に電話してしまった時に使うセリフです。
ちなみにこの
“I didn’t mean to.”
は否定文のみではなくて肯定文でも使うことができます。
例えば、
“I meant to call you.”
「あなたに電話しようと思ってたんです。」
つまり電話しなかった時に使う言い訳ですね。
“I meant to tell you that your wife called earlier.”
「あなたの奥さんがさっき電話してきたことを伝えようと思ってたんだ。」
つまり何かの理由で伝えるのを忘れてしまった時に使う言い訳ですね。
“I meant to ask you.”
「聞こうと思ってたんだけどさ。」
これは言い訳ではありませんが、前から聞こうと思っていたことを今から聞くよ、という前置きとして使える表現です。
最後に私のお気に入りの海外ドラマの一つグレイズ・アナトミーの中でこの表現が頻繁に使われているエピソードをご紹介します(Season 12 Episode 20)。
これはなんとも悲しいエピソードですが、少年2人が親の銃で遊んでいると一人の少年がもう一人の少年を誤って撃ってしまうというエピソードです。そのせいで、撃たれた少年は下半身不随になってしまう…となんとも心の痛むエピソードです。
その最後のシーンで一人の医師が撃ってしまった少年に対して自分に言い聞かせなさいといって使うセリフがこの
“I didn’t mean to.”
です。
もうお分かりですよね。
「友達を傷つけるつもりはなかったんだ。」
という意味ですね。
いかがでしたか?
この
“I didn’t mean to.”
はこの形そのままでも原形を後につけても現在形や肯定文でも使うことのできるなんとも使い勝手の良い表現です。
こういったシチュエーションに遭遇したらぜひ自分なりに英文を作って練習してみましょう!
覚えておくとかなり使える場面があるので便利ですよ。