「しかし」以外の”But”の使い方

“But”という単語をみたらすぐに「しかし」という意味が思い浮かびますか?

この“But”ですが、「しかし」という意味以外でも使われることがたくさんあります。

例文を見てみましょう。

“Everybody was sick but me.”

この“But”「しかし」と訳すと、

「みんな病気でした、私。」

となってしまいますね。

ここでの“But”“Except (for)”という意味で、「しかし」として使われる接続詞ではなくて「~以外は」という前置詞です。

「私以外はみんな病気でした。」

日常会話でこの“But”が使われることがよくあります。

“I like any kind of movies but horror.”

「ホラー以外はどんなジャンルの映画も好きです。」

“I like any color but red.”

「赤以外はどんな色も好きです。」

“Everybody passed the exam but Tom.”

「トム以外はみんな試験に合格しました。」

 

この“But”“Anything”と一緒に使った“anything but”もよく使われます。

“He looked anything but happy.”

どんな意味になるでしょう?

これもまた「しかし」と訳すと意味不明な文になってしまいます。

先ほどご紹介した“Except (for)”と訳すと

「彼は幸せ以外何にでも見えた。」

となりますね。

このままでも通じることは通じますが、上のような文の場合には、この“anything but”“not at all”(「全く~ない」)と考えたほうが分かりやすくなります。

書き換えると、

“He didn’t look happy at all.”

「彼は全く幸せにみえなかった。」

となります。

 

“But”“Anything”以外にも“Everything”“Nothing”と使われることがあります。

例えばケーキ屋さんに行ったとしますね。そこで10種類あるケーキの中からどれを注文するか決めることにします。

“I want anything but chocolate.”

「チョコレート以外であればなんでもいいです。」

※ここでは、チョコレートでないケーキ9種類のうちから1つか2つか…を選びます。全部で何個選んだかはこの文からだけでは曖昧です。

 

“I want everything but chocolate.”

「チョコレート以外全てください。」

※ここでは、チョコレート以外のケーキ9種類全てを買ったことになります。

 

“I want nothing but chocolate.”

「チョコレートだけください。」

※これは簡単ですね。チョコレートだけ買いました。

似ているようで全く意味が異なるので注意して使うようにしましょう。

いかがでしたか?

「しかし」以外の意味の”But”の使い方が少しお分かりになりましたか?慣れるまではなかなか使いづらいかもしれませんが、英会話の中では特に頻出する使い方なので例文を作って練習してみましょう。

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