“How about you?”
簡単な表現に聞こえるかもしれませんが、どんな場面でも使える大変便利な表現の一つです。「あなたはどうですか?」という意味ですね。
例えば
“How are you?”
の応えとして、日本の英語の授業で必ず習うのが
“I’m fine, thank you. And you?”
ですね。
ご存知の方も多いかと思われますが、この表現は実際にはほぼ使われません。
その代わりに、
“I’m fine, thank you. How about you?”
とするだけで、かなり自然に聞こえるようになります。
“I’m fine, thank you.”
の代わりに、
“I’m doing great, thanks.”
“I’m fantastic!”
“I’m good, thank you.”
などとFine以外の単語が使えるようになると更に自然な表現になります。
話を戻しますが、
“How about you?”
はこの“How are you?”を繰り返さずに相手に同じ質問をするために使います。
これはかなりシンプルな例なのであまり使える感じがしませんね。
では次の例はどうでしょう?
“Why did you decide to come to Toronto to study English?”
とカナダの語学学校で他の留学生から質問されたとしますね。
「どうして英語の勉強するのにトロントに留学することにしたの?」という意味ですね。
それに対して
“Because I heard that Toronto is a multi-cultural city.”
と「トロントは多文化の街だって聞いたから。」と応えたあとに、相手にも同じ質問をしたいですよね?その際に、
“Why did you decide to come to Toronto to study English?”
の代わりに
“How about you?”
と言うと、全く同じ質問をしたことになります。
ちょっと長いもとの疑問文よりも簡単だと思いませんか?
他にも
“How many countries have you ever been to?”
“What would you do if you won the lottery?”
“What time do you usually go to bed on weekdays?”
などなど、ほぼどんな状況でも
“How about you?”
に置き換えることができます。
わざわざ長い疑問文を繰り返さなくても「あなたは?」と聞き返すことができるのです。
英会話に慣れるまでは、相手からの質問には応えられるけれども、相手に質問し返せないという場面に出くわすことがあるかと思います。
そういう時、強い味方になってくれるのがこの
“How about you?”
です。
ぜひぜひ使ってみてください。