今までにもいくつかカタカナ・和製英語をご紹介してきましたが、今回はどうしてこれらの外来語に注意が必要かをご説明します。
まず何と言っても外来語の難しいところは、語源が英語なのかそれ以外の言語なのかパッと見ただけでは分からないという点です。
カタカナ ≠ 英語
という点を常に意識しましょう!
また、例え英語が語源だとしても本来の意味と日本で使われている意味が異なる場合が多々あります。
最後に発音にも注意が必要です。カタカナで書くのとは全く異なる発音になる単語もたくさん存在します。
なので毎回カタカナ・和製英語を見たら
- 英語が語源か
- 英語の意味と日本で使われている意味が同じかどうか
- カタカナ読みに近い発音でも通じるかどうか
を確認し、全てに該当する場合にのみ実生活の中で使っていくようにしましょう。
いくつか例を見てみましょう。
『ピンセット』
- これは英語が語源の単語ではありません。フランス語・ドイツ語が語源の外来語だそうです。英語ではTweezersといいます。全く違いますね。
- 日本語のピンセットと英語のTweezersは同じ意味です。
- 単語が違うのでもちろん発音は異なります。トゥウィーザーのように聞こえます。
というわけで、1と3に該当しないので英語では何というか調べる必要がある外来語となります。
『コンプレックス』
- これは英語が語源の単語です。
- 日本でコンプレックスと言う時には劣等感という意味で使うのが主流のようですが、英語では劣等感という意味では使われません。Complexと言ったら複合体、複合施設とか複雑という意味です。
- 発音はカタカナ読みでも通じることがほとんどです。
というわけで、2に該当しないので、使う時には注意が必要なカタカナ・和製英語となります。
『アレルギー』
- Allergyという英語が語源の単語です。
- 英語でも日本で使われている意味と同じように使われます。
- カタカナ読みでは絶対に通じません!アレジィーのように聞こえます。
というわけで、3に該当しないので注意が必要なカタカナ・和製英語となります。
上の1~3に一つでも該当しない場合には意味が全く異なってしまったり、英語には存在しない単語になってしまうことがあるので注意しましょう。辞書にも「和製英語」と書かれていたり「発音注意」と書かれていたりするので、曖昧な場合には確認するようにしましょう。
今後もカタカナ・和製英語はどんどんご紹介していく予定ですのでお楽しみに。
Masakoさんは理系出身ですよね?解説の流れがいつも非常に分かりやすいです!ありがとうございます。
Toshiさん、コメントありがとうございます。私の解説が分かりやすいといっていただき大変うれしいです。バリバリの理系出身のおかげか論理的に物事を考える力だけは身に付いたようです。