このSoとBecauseの使い方で混乱されている生徒さんがたくさんいらっしゃいます。どちらも「だから」という意味合いが含まれる単語のためかと思いますが、この2つ、語順的には正反対の単語になります。
<A>, so <B>= <A> だから <B> です。
<A> because <B> = <B> だから <A> です。
<A> と <B> にはそれぞれ文章がきます。
Soを使う場合には、日本語の語順と同じになります。<A> には原因が <B> には結果がきます。それに対してBecauseの場合には日本語とは逆になるので、<A> に結果、<B> に原因がきます。
このようにしてみると、Soの方が簡単なことが分かりますか?それでも日本の英語の授業で深く学ぶのがBecauseのせいかBecauseの使い方には問題ないけれどSoをBecauseのように使ってしまう生徒さんが多くいます。原因と結果の関係が逆になってしまうため、意味をなさない文章が出来上がってしまうので注意が必要です。
いくつか例文を挙げてみていきましょう。
“I couldn’t get enough sleep because I had to work until 11pm yesterday.”
“I had to work until 11pm yesterday, so I couldn’t get enough sleep.”
「昨日は夜11時まで働かないといけなかったので、十分な睡眠がとれませんでした。」
ここで語順を間違えてしまうと
× “I couldn’t get enough sleep, so I had to work until 11pm yesterday.”
「十分な睡眠がとれなかったので、昨日は11時まで働かないといけませんでした(??)」
と意味をなさない文章になってしまうので注意しましょう!
“I was late for work because I went back home to get my ID card.”
“I went back home to get my ID card, so I was late for work.”
「社員証を取りに家に戻ったので仕事に遅れてしまいました。」
“I overslept because my alarm didn’t go off.”
“My alarm didn’t go off, so I overslept.”
「目覚ましが鳴らなかったので寝坊しました。」
どれもBecauseでもSoでも同じ意味になりますが、Becauseの方が正式な文書や英語のエッセイで使われることが多いです。Soも使えないことはありませんが、Becauseよりもカジュアルな単語であることを覚えておきましょう。
最後にBecauseについて一つだけ注意点です。
Becauseは今回ご紹介したように文の途中に使うこともできますが、文の最初に使うこともできます。文の最初に使う場合には、
Because <B>, <A>.
として、結果の <A> が because <B> とカンマの後にきます。
ここで、この結果の <A> を忘れてしまうと不完結な文となってしまうので忘れないように注意しましょう。
上の例文を使って書き換えてみると、
“Because I had to work until 11pm yesterday, I couldn’t get enough sleep.”
“Because I went back home to get my ID card, I was late for work.”
“Because my alarm didn’t go off, I overslept.”
となります。カンマ以降の文章を忘れないようにしましょう。