今回は似ているけれども意味が異なる2つの言い回しをご紹介します。動詞にはask、tell、decideなどが使われます。
動詞 (+ 人) + not + to 不定詞
(<人>に) <to 不定詞>しないように<動詞>する
Not + 動詞 (+ 人) + to 不定詞
(<人>に) <to不定詞>するように<動詞>しない
いくつか例文を見ていきましょう。
Ask
“I asked you not to do this.”
「これをしないでってお願いしたのに。」
(しないでとお願いしたにも関わらず他人がしてしまった時に使えるセリフ)
“I didn’t ask you to do this.”
「これをするようにお願いしなかったのに。」
(やってとお願いしなかったにも関わらず他人がしてくれた時に使えるセリフ)
「私がこれをするようにお願いしたんじゃないよ。」
(誰か他の人がお願いしたかも!?)
※文脈によって2つの意味に取れる点に注意しましょう!
Tell
“I told you not to call him.”
「彼に電話しないでって言ったのに。」
(しないでって言ったのにも関わらず他人がしてしまった時に使えるセリフ)
“I didn’t tell you to call him.”
「私が彼に電話するように言ったんじゃないよ。」
(誰か他の人が言ったかも!?)
※askの時には2通り意味がありましたが、tellを使う場合には、基本的に上の意味合いのみで使われます。
Decide
“I decided not to go to the party.”
「パーティーに行かないことにしたんだ。」
“I didn’t decide to go to the party.”
「私がそのパーティーに行くことを決めたんじゃないよ。」
(誰か他の人が行くことを決めたかも!?)
※decideもtellと同様です。
いかがでしたか?動詞を否定するかto不定詞を否定するかで文全体の意味が変わってしまうことに気づきましたか?
慣れるまでは混乱しやすいかもしれませんが、どれもよく使われる構文なので、それぞれ例文を作って練習してみましょう!
使える英語表現集:Want+目的語+to不定詞でWant/Ask/Allow等を使った基本的な構造について説明していますのであわせてご覧ください。