海外旅行のガイドブックや英会話の本によく記載されているのがレストランでのルールやマナーですね。今回はルールやマナーというほど固い内容ではありませんが、知っておくと役に立つ北米のレストランならではのシチュエーションをご紹介します。
まずはレストランに行き何名かを伝えますね。
“A table for two, please.”
“Two, please.”
のような簡単な表現でオッケーです。
テーブルに行くとすぐに案内してくれた人が飲み物は何にするか聞いてくることがあります。
“Would you like something to drink?”
のように聞かれますので、決まっていれば
“Water for me, please.”
のように頼み、決まっていなければ
“Could you give us a minute?”
のように言って少し時間をもらいます。
飲み物を注文し、少しするとウェイターさんが飲み物を持ってきます。その際に、食事の注文を取ってくれます。
“Ready to order?”
のように聞かれるので一人ずつ注文します。
その際ですが!
メニューに載っているものをそのまま注文する必要はありません。
例えば、ハンバーガーを頼もうと思って、その中に自分の嫌いな食べ物や食べられないものがあれば、それは抜きにしてもらいます。
“XXX burger without onion, please.”
また例えばですが、
“Can I change the side to sweet potato fries?”
のようにサイドディッシュを変えてもらうことも可能です。
こちらにいると結構細かく注文する人がいるのでびっくりするかもしれませんが、日常的によく見られます。機会があったら、自分好みのメニューが頼めるように練習してみましょう。
そして、食事が出されます。
ここでまた知っておくとよいことがあります。それは、
北米人は他の人の料理が出されるまで待たない!
ということです。
自分の料理がきたらさっさと食べ始める人が多いです。私の夫は私の影響でみんなの料理が来るのを待つようになりましたが、友達同士や同僚同士でランチやディナーに行った時など普通に食べ始める人がほとんどです。日本でも「お先にどうぞ」とすすめることもありますが、待つのがほとんどですよね。私はあいかわらず待ってしまいますが、待たなくても失礼にはならないことを覚えておきましょう。
もう一つ覚えておきたいのは、北米人はシェアをしないことです!
これには私もショックを受けました。日本ではメニューを一緒に見て選んでみんなでシェアして小皿に取り分けることをよくしますよね。特に日本の居酒屋などではよく見かける光景ですね。それに対して北米では多くの人がシェアではなく個別に注文します。バーなどの飲み屋さんでも同じです。前菜をシェアすることはよくありますが、メインディッシュは基本的に別々に注文します。
食事中にウェイターさんを呼びたい場合も日本とは少し異なります。
日本では「すみません!」と声をかけるか、各座席に呼び出しボタンがついていてそれを押してウェイターさんを呼びますね。北米では基本的にテーブル毎に担当のウェイターさんが決まっていて、定期的に担当のウェイターさんがテーブルをまわって何か必要なものはないか、料理はどうかを聞いてくるのでそれを待ちます。なかなか来ない時には、大きな声で“Excuse me!”と叫ぶのではなく、自分の席のウェイターさんでなくても構わないので近くにいるウェイターさんに“Excuse me.”と声をかけます。そうすると大抵は担当のウェイターさんに伝えてくれます。
食事が終わり、お会計をお願いしたい時には、
“Can we get a bill/check?”
といえばお会計をしてもらえます。
ご存知の方も多いかと思いますが、北米のレストランはほとんどがテーブル会計です。日本でも最近ではテーブル会計するお店があるかと思いますが、違いはもちろんチップの支払いですね。北米にはチップ制度があります。基本的には10%~20%と言われていますが厳密な決まりはありません。サービスの良し悪しに応じて対応しましょう。もう絶対戻ってこない!というくらい酷いサービスを受けた場合にはチップを支払わないという人もいるくらいです。ウェイターはもちろんチップが欲しいので基本的にはフレンドリーな人が多いですが。
レシートが届いたらもちろん食事代を払いますが、支払い方法によって少し操作が異なります。
現金で支払う場合には、チップ代を含んだ料金を支払いそのまま帰ってしまうか、大きいお金しかない場合には(合計$35のところ$100札しか持っていない場合など)、お釣りをもらい、お釣りの中からチップ代を払い、それを机に置いて帰る方法があります。
クレジットカードで支払う場合には、まずクレジットカードを渡します。ウェイターがクレジットカードを機械に通してから領収書とともに戻ってきますので、お店用のコピーにチップ代とチップ代を含めた合計金額を書いて署名をして、客用のコピーは控えとして持ち帰ります。
また、アメリカやカナダではよくあることですが、ボリュームがありすぎて全て食べきれなかったら家に持ち帰ることができます。
残り物を持ち帰りたい場合には、
“Can we get a to-go box (and a plastic bag)?”
のように言ってみましょう。中にはお持ち帰り用の箱だけを持ってくるウェイターもいるので、私はできるだけビニール袋も持ってきてもらうようにしてます。
いかがでしたか?今回は北米のレストランでの一般的な流れと知っておくと便利なシチュエーションについてご紹介しました。慣れてしまうと全然難しくありませんので、ぜひ実践してみてください。