“That makes sense.”
私がものすごくよく使う表現の一つです。
Make senseを英和辞典で調べると「意味をなす、道理にかなう、うなずける、筋が通っている、当然である、つじつまが合う」とあります。
直訳すると「それは意味をなしています」とか「それは筋が通っています」となるのですが、あまり自然には聞こえませんよね。
それよりも、今まで分からなかったことや疑問だったことが明らかになった時に「なるほど!」とか「だからか!」と言いたい時に使うと考えたほうが分かりやすいでしょう。
例えば、今まで使っていたコンピュータのシステムが突然使えなくなったとします。何をやっても使えないので、友達に聞いてみると、今システムのメインテナンス中だということが判明します。その際、
“Oh, that makes sense!”
というと「だから使えなかったのかぁ!」と納得を表す表現になります。
他の例を見てみましょう。
いつもはそんなに混んでいないお店が今日はやけに混んでします。なんでだろうと思ってお店に入ってみるとなんと有名人が!そんな時にも
“That makes sense!”
が使えます。「だから混んでるのかぁ!」というニュアンスですね。
この他にも「だからかぁ!」という場面に遭遇することは日々の生活の中で多々あります。
今日夫と買い物に行きました。ハイウェイを運転していると一車線だけとっても空いてる車線があったのでそこに移動してしばらく運転していると、工事のため車線が通行止めになっていました。結局となりの混んでいる車線に変更することになった際、夫が
“That makes sense!”
と言っていました。「だからあの車線空いてたんだ!」という意味ですね。
どうでしょう、少し使える場面がお分かりになりましたか?
本当に些細な場面でも使えるのでとっても役に立つ表現です。
ちなみに私の夫はよく何かを説明したあとに私に
“Does it make sense (to you)?”
と聞いてきます。
ここで使われているmake senseは根本的には上の表現と同じですが、訳を「なるほど!」とか「だからかぁ!」とすると意味が通じなくなってしまいますので、本来の意味の「意味をなす」で考えてみましょう。
「私の言っていることがあなたにとって意味をなしていますか?」というのが直訳になります。
つまり、自分の言っていることが意味の通じる内容になっているか相手に確認するという場面で使われます。
似た表現に
“Do you understand?”
がありますが、こちらの方が少し上から目線の印象があると考える方もいるそうです。
「分かった?」とか「ちゃんと理解した?」という意味ですが、自分の言っていることが意味の通じる内容になっているのは前提でそれを相手がちゃんと理解したかを確認するというようにとる方もいるからです。
自分の説明で相手が分かってくれたかどうかを確認するときには、控えめで礼儀正しく聞こえる
“Does it make sense?”
を使ってみましょう。
ただしどちらの表現もビジネスの世界では避けたほうがよいと考える方もいます。
その理由は
“Does it make sense?”
と少し自信なさそうに確認してくる相手とビジネスをする気になれない人が多いというのと、
“Do you understand?”
と少し偉そうに上から目線でものを言ってくる人とビジネスをする気になれない人が多いからです。
特に誤解の生まれる可能性の高い書き言葉では使わないほうがよいかもしれませんね。
代わりに
“Please do not hesitate to ask for clarification if required.”
などと少し言い回しを変更したほうが上の例よりも圧倒的にフォーマルになります。
ちなみにこの文章は日本語でいう「ご不明な点がございましたらお気軽にご問い合わせください。」に近い意味ですが、ビジネスレターや英文メールの中で頻繁に使われます。